墨田 戦災のない東京 荒川沿いの住工混在の町

東京都
墨田区
墨田3,4,5
八広6





交通

京成押上線八広駅下車、東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅下車徒歩





墨田





2008.09.20
2011.01.03
墨田区墨田は、鐘ヶ淵といって隅田川が荒川に近づいてまた離れるように屈曲した場所から、南東方向に八広までの荒川に沿った地区である。太平洋戦争時の空襲による戦災焼失区域を表示した「コンサイス東京都35区区分地図帳(昭和21年刊)」によれば、東武伊勢崎線堀切駅と京成押上線八広駅を結ぶ鐘ヶ淵通りと荒川に挟まれたリアが戦災を免れたと思われる。
2008年、東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅から京成八広駅にかけて歩いた。鐘ヶ淵駅から踏切を渡ると45度ごとに三方に向かって商店街がある。真中の鐘ヶ淵通りは一直線で、戦前か戦後か見分けがつかない看板建築が並んでいていずれにしても昭和の町並みだ。商店街から外れ住宅地の中を歩いたが、道路に法則性はなく農地がそのまま宅地化されたものと思われる。非戦災地区だと言われなければそうだとわからないほど余り残っていない。鐘ヶ淵通りの荒川と反対側の町は玉ノ井という旧遊里。交わっている通りにそれらしき雰囲気を感じた。八広近くの水戸街道に沿って明らかに戦前とわかる看板建築が並んでいて非戦災地区を実感できた。
ところが、テレ東のアド街で取り上げられた鐘ヶ淵には、見覚えのない古い町並みが登場した。これは再訪せねばならぬと、2011年にリベンジ探訪をした。何のことはなく、鐘ヶ淵駅から北側のエリアにたくさん残っていたのだった。ここは鐘淵紡績=カネボウ発祥の工場がありその門前町であった。
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅前の踏切。
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅前の堀切駅方向へ伸びる商店街。この先に古い町並みがある。
鐘ヶ淵駅前の踏切から鐘ヶ淵通りと45度をなして荒川方向へのびる商店街。
鐘ヶ淵通りの商店街。戦前っぽくはないのでこの商店街までは焼失したのか。(上)

水戸街道四ツ木橋手前の町並み(左)

カネボウ公園にある発祥の碑
墨田5丁目の町並み
墨田5丁目の町並み

墨田5丁目の町並み 
墨田5丁目の町並み
参考資料 リンク
墨田区

参考文献