下吉田 昭和レトロ満載の機業と富士観光で栄えた街

山梨県
富士吉田市
下吉田2,3,4





交通
富士急行下吉田駅、月江寺駅下車徒歩





下吉田





2015.09.13

富士吉田市は、山梨県南東部、富士山麓に位置する。戦国時代、富士山信仰の導者を宿泊させるための御師(おし)の町が設けられ、浅間神社の門前町が形成された。江戸時代になると、江戸を中心に富士講が庶民に広まり、富士登山が急増し街は著しく発展した。また、他の郡内(ぐんない)地方と同様に機業が盛んとなり、甲斐絹(かいき)に中心地として栄えた。戦後は、富士北麓地方の急速な観光地化に伴い、観光都市としての色彩が強くなっていった。
上吉田は門前町として、下吉田は機業町として発展した面影を残す。特に下吉田は昭和期に栄えた町並みが随所に色濃く残っていて見ごたえがある。本町通り商店街の洋風看板建築群、月江寺大門商店街の昭和レトロな間沈埋、新世界通りの遊里の町並み、織物問屋が軒を連ねた絹屋町など、どこをとっても映画のロケ地になりそうな街角が満載である。
富士急行下吉田駅
昭和4年富士急行線開業に合わせて開業。駅舎は昭和26年に当時東洋一とうたわれた名古屋駅舎を模して造られたという。
本町通り商店街の町並み
下吉田駅から富士浅間神社に向かって富士の裾野を上っていく街の主軸。戦前の看板建築が多く残る。
 
月江寺大門商店街の町並み
本町から月江寺(月江寺駅)へ向かう通り。昭和なレトロ建築群の一つ、「カフェ月光」(左)はそのシンボル。
月江寺通りから一歩入ったスナック街
映画のセットのような一角
月江寺通りから一歩入った一角

子の神通り 飲食店街

新世界通り 昭和の遊里


旧角田医院
月江寺通りの先に建つ建物。かつては見番所だったとか(左)
絹屋町
甲斐絹(かいき)の問屋が並ぶ町並み(上)
参考資料 リンク
富士吉田市

参考文献