鳴沢
本栖
養蚕全盛期の兜造りと富士山の溶岩の石垣

山梨県
鳴沢村鳴沢
富士河口湖町本栖
(旧上九一色村)



交通






鳴沢


本栖





2012.07.29
 山梨県南東部鳴沢村と河口湖町(旧上九一色村)は、富士山北麓富士五湖地方に位置する。標高1000m内外に位置する高冷地の農村で、耕地のほとんどは畑で占められトウモロコシ、大根、キャベツなどの野菜栽培が盛んである。また、夏の冷涼な気候は避暑地として適し、別荘地やゴルフ場などの開発が進行しており、静かな農村集落もペンションや土産物屋などの観光化が進んでいる。
 富士山北麓の古民家は、寄棟あるいは入母屋の兜造りが主流である。これらは、鉄板葺屋根は明治の初めころから石置き杉皮や檜皮葺屋根、大正頃からの板葺屋根などを改造したものが多いという。明治期から流行した養蚕業の影響である。鳴沢村にはまだ兜造りが何棟か見られるが、かつて兜造り集落として文献でも紹介されていた本栖集落(旧上九一色村)には一棟も残っていなかった。また、石垣がこの地域のもう一つの特徴で、富士山の溶岩が使われている。

鳴沢集落の町並み(左上、左下)

溶岩で造られた社(上)
本栖集落の町並み

本栖集落の町並み
本栖集落の町並み
溶岩の石垣
本栖湖
本栖集落の町並み
参考資料 リンク
鳴沢村
富士河口湖町

参考文献
「図説 日本の町並み6」 第一法規