リゾナーレ 大自然の中に町並みのように創られたホテル

山梨県
北杜市
小淵沢町





交通

JR中央本線小淵沢駅下車バス





リゾナーレ



2007.09.29
八ヶ岳は関東方面からの観光スポット。一世を風靡した清里ブーム後も八ヶ岳高原のリゾート開発は進み、清里から原村にかけて今では都会から移り住む人々や週末訪れる人々のスポットがたくさんできている。中でも中央本線から小海線が分岐する小淵沢町は、バブル期にマイカルグループが建設したホテル「リゾナーレ小淵沢」がブレイク、周辺の別荘地や観光開発のコアとなった。設計者はイタリアの建築家マリオ・ベリーニで、レジデンスを分棟にして中世ヨーロッパの城塞都市を思わせる町並みのような空間を作ったのが特徴。その後、マイカルの経営が悪化し、地元観光事業者の星野リゾートが買い取りリニューアルを行った。
いままで単なる宿泊施設としてのレジデンス棟が並んでいるに過ぎなかったが、1階部分を改装して店舗とし、本当の町何のように店に立ち寄りながら歩くことができるようにした。また、レストランや温泉も再整備した。こうして一時は客が離れたリゾナーレだったが、今では再び人気スポットとなっている。当初のベリーニの設計もすばらしいが、それをさらに引き立てるような改修もすばらしい。
普通の発想なら八ヶ岳や南アルプスをより眺めさせるように建物を設計するであろう。ここではホテル棟に挟まれた中庭からだけ山を見せて、以外はすべて人工の町並みを創造している。そして周りは大自然なのである。
いままで単なる宿泊施設としてのレジデンス棟が並んでいるに過ぎなかった。ここでの静止画像はすべて改修前のものである。この後、1階を店舗として改修し本当の町並みのように人の流れや賑わいが生まれた。

改修前のレジデンス棟。一番下の動画は改修後のもの。
ホテルの周りは唐松林。
1階を店舗に改修した後のリゾナーレ内の通り。
参考資料 リンク
リゾナーレ

参考文献