俵山温泉 湯治場の風情を良く残している長門の温泉町

山口県
長門市
俵山湯町





交通





俵山温泉




2012.03.20
山口県北西部、長門市の山中にある国民保養温泉。木屋川の上流にあり、延喜年間(901〜923年)薬師如来の化身である白猿が発見したという伝説がある。天保年間(1830〜44年)ころには湯屋2軒があって湯治場として知られた。泉源は3カ所、泉質はアルカリ性の単純泉、「川の湯」「町の湯」「白猿の湯」の三つの外湯がある。
町は、周防灘にそそぐ木屋川の上流谷合いに形成されており、川の両側に約40軒の旅館が集まっている。川の南側に主軸の通りがあり、木造2階建て、3階建ての旅館や店舗が連続し、ところどころに外湯がある。一方、川の北側は川に面するような形で数件の木造大型旅館が並んでいる。また、南側の町は後ろの斜面にも伸びている。俵山温泉の町並みは、昨今の秘湯ブームに迎合する様子は全くなく、根強い愛好者に支えられているのであろうか、昔ながらの湯治場の風情を今に伝えている、全国的にも貴重な町並みといえよう。それでも40軒もある旅館すべてが活きているとは言い難く、廃業しているものも少なくない。

木屋川南岸の主軸の通りと旅館が建ち並ぶ町並み(上、左上、左下)

古そうな木造三階建ての旅館が、通りから一歩引いて建っていた(左)

主軸の通りから背後の斜面に延びる坂道。ここはクルマも入れず、古い旅館の町並みが見られる(上)

南側背後の斜面を上りきったところにある旅館(左上)
南側の主軸の通りから木屋川に下る坂道(上)
木屋川から見上げた旅館街の家並み(左下)
木屋川北側の川に面して並ぶ旅館たち。営業しているのか否かわからなかった。(上)

その旅館の裏側の道(左)
参考資料 リンク
長門市

参考文献