大島本村 漁業の港から農業の台地へ駆け上がる集落

山口県
萩市
大島
本村




交通
萩商港より萩海運






大島本村




2015.07.20
萩市の沖合8km、北長門海岸国定公園のほぼ中央に位置している。壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人7人がこの島に流れ、住みついて島を開発したという「七名」の伝承があり、その子孫と言われる7つの姓で島の大半を占めている。永正5年(1508年)頃と推定される大井八幡宮の御済納米銭役所(ございのうまいぜにやくしょ)文書に、「大島」として農産物などを献上したことが記されている。漁業が盛んで、県内の島では最高の年間役16億円の水揚げを誇り(1998年シマダス)、農業でも北浦有数の葉タバコの産地として知られる。(参考「シマダス」)
島は台地状の地形で南側が緩斜面になっており、その斜面上と斜面下に本村(じげ)と赤穂瀬(あかほせ)という二つの集落が形成されている。今でも漁を営む若者が多く生活をしている島で活気がある。
本村(じげ)地区は大島の中心集落。港に地階部分が平地で比較的大きな屋敷がみられる。そして、港から丘の中腹にある大島八幡宮に向かって登る通りを幹にたとえた樹木のように、細かな枝道が伸び、斜面を駆け上がる集落が形成されている。台地の上は畑。密集度といい、地場で採れた石を積み上げた石垣といい、赤を主体とした甍並といい、島の集落としては全国でも屈指の品といえよう。
大島本村の町並み
港から上っていく主軸の通り
大島本村の町並み
港近くには洋風の民家が見られた
大島本村の町並み
港から上っていく主軸の通り
大島本村の町並み
港から上っていく主軸の通り
大島本村の町並み
地場で採れた赤~グレー石の混ざる石垣
大島本村の町並み
大島本村の町並み

大島本村の町並み
 
大島本村の町並み
港近くの平地部を見下ろす
大島本村の町並み
平地部には比較的大きな屋敷が多い
一画は遊郭のような雰囲気だった(確証は無い)(上)
大島本村の町並み
大島本村の町並み
参考資料 リンク
萩市

参考文献