太地 わが国捕鯨業の発祥地として栄えた町

和歌山県
太地町
太地





交通
JR紀勢本線太地駅よりバス





太地




2008.12.28
熊野灘に面する鷲巣崎と燈明崎の河岸段丘に囲まれた太地湾奥の町で、日本捕鯨発祥の地である。日本人は何千年も前から鯨類を獲ってきたが、組織的な産業として始めたのは太地の和田頼元であったといわれる。延宝3年(1675年)に和田頼治が網捕り法を考案したことによって太地の捕鯨は飛躍的に発展した。現在は国際的に商業捕鯨が禁止されており、捕鯨の町は急速に衰退してしまったが、クジラをテーマにした町おこしを図っている。
石垣の防波堤に守られた町は、平地に家屋が密集する形態で、古そうな民家も多く残っている。それらの建物は海に近いことから、対抗性の強いペンキで塗られた木造民家が多いのが特徴で、2階に欄干がついているものが多い。建て混んでいるものの家屋のグレードや洋風の建物も見られ、かつての隆盛ぶりを測り知ることができる。
集落の中でも最も港側に立地する家では、防潮対策として高い石垣塀が築かれている。
(左)

太地の民家はカラフルなペンキで塗られているものが多いのが特徴。

 

 
参考資料 リンク
太地町

参考文献