六渡寺 銅板もみられる下見板貼切妻平入の町並み

富山県
射水市
(旧新湊市)
庄西1





交通

万葉線六渡寺駅下車徒歩





庄西





2009.08.08
六渡寺(庄西)は、富山湾に注ぐ小矢部川と庄川との間に形成されたデルタ地形の先端に位置する。中世は庄川河口の港町として、近世は加賀藩河北七浦のひとつ六渡寺湊に数えられた。かつては中伏木とも呼ばれていたそうで、小矢部川対岸の伏木とともに北前船も立ち寄る港町として幕末には全盛期を迎えたという。
近代は富山高岡工業地域を控えた港として栄え、今でも港には木材が積まれていた。万葉線六渡寺駅から町へ向かう途中に地元牧田組の本社として使用されている近代建築が残っている(国登録有形文化財)。もとは回船業を営む南島商行本店として大正4年に建築されたオフィスビルで、往時をしのばせてくれる。海に向かうと東西の通りを挟んで下見板貼の切妻平入の民家が並ぶ町並みが見られる。2階部分にきれいな銅板を貼った家もあり、ひっそりとした港町の佇まいを感じることができる。
妻面は日本海らしい下見板張りのきれいな壁(上)

切妻平入の民家が並ぶ町並み(左)
きれいに緑青をふいた銅板に覆われた壁もみられる(左)(した)

港近くの町並み(上)

上り梁を軒下に見せた民家もみられた(左)

広い空き地があった。以前は工場でもあったのか?(左)

港に積まれた木材(上)
町の入り口にあった理髪店。看板建築だが壁の色とロゴに惹かれた。

かつて回船業を営んでいた旧南島商行本店の建物(大正14年:国登録有形文化財)
なかなか立派なデザインと造りである。

小矢部川と庄川の河口を結ぶ運河に面する倉庫群。(左)
参考資料 リンク
射水市

参考文献