上原駒場 戦災のない東京 昭和初期に開発された谷と台地

東京都
渋谷区
西原
上原

目黒区
駒場




交通
JR山手線秋葉原駅下車徒歩




上原



駒場




2010.02.20
上原・西原(渋谷区)の住宅地は小田急線代々木上原駅のある東西の谷(狼谷)を挟む形で台地上に形成されている。1927年(昭和2年)の小田急小田原線開通の後、小田急線の北側にあたる西原から大山町にかけて「徳川山」と呼ばれる住宅地が分譲された。狼谷に面する斜面には大きな屋敷地が今でも残っており、太平洋戦争時の空襲による戦災を免れていることもあいまって、玄関脇に洋間を付けた昭和初期のサラリーマン住宅を見ることができる。代々木上原駅から上原銀座を歩いて井の頭通りを渡るとレトロな仲通り商店街。道は駒場へと向かっている。
駒場(目黒区)は、江戸時代に将軍家の鷹場であり、狩りの際に馬を止める場所(駒場)があったことが名前の由来とされている。明治期以降は、農業関係をはじめに各種の研究・教育機関の立地が進み、文教地区のイメージが定着した。東大キャンパスや駒場公園(前田屋敷)の周辺は東京区内でも有数の閑静なお屋敷町である。
狼谷の北側にあたる西原の台地から谷越しに上原の台地を見る。(左)

西原の台地下に残る玄関脇に洋間を付けた和風住宅。(左下)

上原銀座の町家(畳屋)(上)

上原仲通り商店街のトタン看板建築(左下)

上原仲通り商店街の町家(下)


上原仲通り商店街の住宅(左上)とレトロな靴屋(上)


東大駒場Uキャンパス(左)
東大駒場Uキャンパス(左)
日本民藝館の西館。栃木県から移築された明治期建設の大谷石屋根の長屋門。
駒場のお屋敷町
駒場公園の前田侯爵邸。昭和4年竣工の洋館。
参考資料 リンク
渋谷区
目黒区

参考文献