戸越銀座 ○○銀座の発祥地 1.5km一直線の商店街

東京都
品川区
平塚1,3
戸越1,2
西品川2,3




交通

東急池上線
戸越銀座駅下車





戸越銀座




2004.10.10
 東京品川区に中原街道を西端として東急池上線、国道1号線を越えて東海道新幹線高架下まで約1.5kmにも及ぶほぼ一直線の商店街がある。東京中央区の銀座の煉瓦街が関東大震災で被災し、その後の舗装改修工事で煉瓦敷を撤去することになったが、その煉瓦を譲り受けてこの通りの下水道を整備したことから、商店会ができたときに「戸越銀座商店街」と命名された。現在、○○銀座と呼ばれる商店街は全国に約300ヶ所あると云われているが、本家の銀座を除いて戸越銀座が第一号である。
 商店街はひたすら一直線であり、ペイブメントと街路灯が整備されていてパースペクティブな通り景観である。途中に池上線や国道一号線が横断しているのだが通り景観上気づかない。突然、電車やトラックが視線の先を横切るので驚かされる。太平洋戦争直後の航空写真を見ると、一直線の通りがやや曲がる東側三分の一くらいに家が密集して残っており、その辺りが古い街か焼け残った街と考えられる。実際、そのエリアに古い民家や商店が残っており、木造の出桁造りの建物も見られる。一方西側三分の二は戦後の町並みで、モルタル系の看板建築が残っている。
商店街最西端の中原街道から見た早朝の戸越銀座。商店会の人々が通りの掃除を行っていた。
東急池上線(五反田〜蒲田)の戸越銀座駅。駅舎、ホームの上屋に歴史を感じる。改札は踏み切りを挟んで上り下りホームの両方にある。こういう駅も東京では珍しくなってきている。
戸越銀座西側の戦後の町並み。モルタル系の看板建築が目立つ。
戸越銀座西側の戦後の町並み。
戸越銀座通りの両側は住宅地で商店街が低くなっている。したがって、大雨の時によく冠水したため銀座の煉瓦を使った下水道が整備された。
戸越銀座通り南側の住宅地へ上るとおり。商店街は南北の枝道へも伸びている。

商店街の東側三分の一は戦災に免れており、古い建物が見られる。
戸越銀座とは関係ないが近くのJR山手線大崎駅南口に建つ明電舎の工場の古い社屋。再開発で取り壊されるのか?。
参考資料 リンク
品川区

参考文献