砂町 戦後発展した昭和の活気を今に伝える商店街

東京都
江東区
北砂3,4,5
扇橋2




交通
都営新宿線西大島駅下車






砂町銀座


扇橋





2015.02.22


砂町銀座は、江東区北砂にある明治通りと丸八通りを東西に結ぶ商店街。戦前は約30軒程度の商店街があったが、東京大空襲で焼けた後復興する中で、昭和38年頃には長さ670m、店舗数約180のほぼ現在の姿が形成された。周辺の住宅地を背景に地元の日常生活を支える店が集まっており、平日・休日を問わず多くの人でにぎわう商店街である。
都営新宿線西大島が最寄駅とはいえ結構離れており、明治通りを南へ向って歩くと小名木川までは団地街、小名木駅交差点はかつての貨物駅の跡の再開発商業施設、そこから明治通り沿いに戦後の看板建築がちらほら現れ始め、やがて「砂町銀座」の西の入り口が現れる。この商店街の特徴は一直線で長いこと、道幅が狭く向かい合う店のオーニングや巧みなディスプレィによって、あたかも商業施設内の食品売り場の中を歩いているかのような感覚になる。靴屋の前に惣菜屋が迫っていたり、隣り合う店も意外性があり、歩いていてとても楽しい。建ち並ぶ建物は戦後の看板建築。東京を代表する活気ある商店街の一つである。
砂町の西方、扇橋交差点に面して小さな戦後のバラック街が残っている。公園の外周二辺を奥行の小さな飲食店が軒を連ねていて、ここも深川の戦後昭和を感じるスポットいえよう。
小名木川と団地。明治通りから東側は昭和後期に建てられた団地が多い。
明治通りの北砂辺りには、戦後のモルタル系看板建築がまだちらほらと残っている。
砂町銀座の丸八通り側のゲート
砂町銀座の特徴は道幅の狭さにある。両側の店から張り出したオーニングがくっつきそうに見えるほどで、アジアンなテイストを感じる。(上)

昭和なバーバー(左)
町割りは南北短冊状に形成されているが、砂町銀座通りと直角ではないため、このような雁行した家並みとなる。
砂町銀座の町並み
砂町銀座の町並み
昭和レトロ調に改修された食堂。
砂町銀座の町並み

砂町銀座の町並み
古い酒屋さん(左上)
おでん専門の店(左下)
 
砂町銀座の町並み

砂町銀座の町並み(左上、左下)

小岩と越中島とを結んでいる貨物線「越中島支線」(上)
  

扇橋交差点に面する街区の外周を形成している戦後の小建築群(上、左上、左下)
参考資料 リンク
江東区

参考文献
砂町銀座商店街