式根島 石と温泉と80年代離島ブームの残照をみる島里

東京都
新島村
式根島






交通
竹芝桟橋より東海汽船さるびあ丸






式根島





2016.11.06
東京の南方160km、新島の南3kmにある島。元禄16年(1703)の大津波によって新島と分離したといわれ、その際式根島の人たちは新島へ移住した。以来、長い間無人島となっていたが、明治22年に4人が移住、再び島づくりがはじまった。周囲12km、高い山もなく、航空母艦といわれる平坦な島影は、遠目にも緑豊か。特に複雑に入り組んだ海岸線と、緑も鮮やかに生い茂る松と白浜が織りなす風景は格別で、式根松島の異名を持つ。つり・マリンスポーツ、丹精込めて作り上げた箱庭のような風光。(「シマダス」参考)
微高の平らな島の集落は南東エリアに広がっており密集感はない。特色は、新島のコーガ石(抗火石)を使った建物が見られること、1980年代の離島ブーム時に建てられたと思われる個性的な建物が見られること。範囲が広いので、連絡船が接岸する北東部の野伏港からの往復時間を入れて3時間は確保したい。

野伏港から中心集落へ向かう道路の傍らにあったコーガ石の彫刻(上)

野伏港から中心集落へ向かう途中で見かけたコーガ石の建物。蔵が多いが居住する建物にも見られる。(左上、左中)

塀に使用されている実例(左下)
式根島の町並み
石外壁の民家
式根島の町並み
石外壁の民家
式根島の町並み
石外壁の民家
式根島の町並み
石外壁の民家。屋根も石で葺いている。(左、下)

式根島の町並み(左上、上)

中心部の商店が並ぶ町並み(左下)

式根島の町並み
石外壁の民家(左上、左下)
式根島支所の門ち柱(上)

  
式根島の町並み
丘の上に建つ1980年代築と思われる建物。
 
まいまず井戸
深さ6mの円錐形の窪地に作られた井戸。まいまいず=カタツムリのような階段を降りていく。明治23年から3年かけて掘られたもので、。島の生命の水だった。
式根島港
参考資料 リンク
新島村

参考文献
日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』公益財団法人日本離島センター