大森 鉄道を挟んで邸宅地と商工業地が向かい合う町

東京都
大田区
大森北1
山王3,4



交通
JR京浜東北線大森駅下車徒歩




大森北1


山王


入三銀座


平和島駅前





2009.09.26
2017.02.18
大森は東京都23区の南部で、もとは大森区だったが1947年(昭和22年)に蒲田区と合併して大田区となった。東京湾に臨む景勝地で大きな森があったことが地名の由来。日本史の教科書に出てくる1877年(明治10年)に大森貝塚が発見されたことで有名。海岸は浅草海苔の産地として江戸時代から知られたが、現在は埋め立てられ中小工業街となっている。
JR東海道線本線(停車駅は京浜東北線)大森駅は、わが国に最初に敷設された新橋〜横浜間の鉄道の開通4年後にあたる1876年(明治4年)に開業した歴史の古い駅である。最初は旧東海道が通じている海岸線側の東口(大森北)が開かれ、1913年(大正2年)に山王口(現西口)が開設された。JR東海道線の東側は沖積低地で商業業地で、旧東海道沿いの集落と新設された大森駅の間の農地が宅地化されて工場街となった。一方、東海道線の西側はすぐ台地になっていて、台地上の住宅地は大正期以降に都心部に通うサラリーマンのベッドタウンとして開発された。
大森駅周辺は城南地区でも貴重な非戦災地区。台地の上下に僅かな戦前建築を残しているとともに、駅周辺の商業地区が東=工、西=住を背景に対照的な町が見られる。

駅東口の商店街に残る戦前建築

駅東口の歓楽街にあるスナックビル

歓楽街にある昭和46年開業の珈琲専科ルアン
駅西口の池上通(台地下)に沿った商店街
駅西口の池上通(台地下)に沿った商店街
駅西口の池上通(台地下)に沿った商店街

池上通の商店街と東海道本線との間の飲食店街
池上通の商店街と東海道本線との間の飲食店街
山王の住宅地(山王3)
戦前のサラリーマン住宅の典型、玄関の脇に洋間がある住宅が今でも残っている。(山王3)
凝灰岩系石垣とモダンな意匠の塀が大正期に開発された住宅地を物語る。(山王3)

門と洋間のある邸宅(山王4)

入三銀座商店街 
京浜急行平和島駅前商店街
参考資料 リンク
大田区

参考文献