人形町
牡蠣町
戦災のない東京 水天宮とともに栄えた町並み

東京都
中央区
日本橋人形町1,2,3
日本橋牡蠣町
1,2




交通


地下鉄人形町駅、水天宮前駅下車






日本橋人形町



日本橋牡蠣町




2003.09.06
2008.02.16
 人形町は下町の代表的な場所で、江戸情緒が残る商業地区である。地名は、江戸時代に人形師・人形商が集まっていたことに由来している。蠣殻町にある水天宮を訪れる人々で人形町の商店街は賑わった。また、この地区は戦災を免れた場所でもあり、都心部にあって古い町並みが見られる貴重な場所でもある。
 また、人形町は江戸で最初の吉原遊郭が置かれた場所でもある。遊郭が新吉原に移ったあとは「芳町」という花街として発展した。そのエリアは、人形町、蠣殻町、浜町の広範囲だった。昭和初期で、芸妓置屋278軒、芸妓730名、料亭・待合が313軒だったというからすごい規模の花街だったことが分かる。町並みとしての見どころは今半の周辺だが、全域にわたって戦災を免れた建物が点在しており歩きがいがある。
人形町交差点近くの南東街区一帯が歴史的町並みの核心部である。木造3階建ての町家と看板建築が並んでいた。
今半のある通りに面する、細長い銅板壁の町家。震災復興後、出桁造りや銅板貼りの看板建築が流行した。
人形町1丁目の町並み。間口の狭い短冊状の敷地に隣同士が接して建ち並ぶ。左から4件目は立体駐車場だが、形態操作だけで町並みとあわせており「技あり!」と感心させられた。
日本橋小網町の看板建築
日本橋小網町の看板建築
人形町の北側、日本橋堀留町の町並み。堀留町は名のごとく行き止まりの堀があった問屋街である。
変わった意匠の歯医者さん。おそらくこれも花街の建物だったのだろう。
日本橋人形町2丁目の町並み

日本橋蠣殻町1丁目の町並み(上、左上)

日本橋人形町1丁目の町並み。(左)
参考資料 リンク
中央区


参考文献