東京ミッド
タウン
緑と和をテーマにした防衛庁跡地の複合再開発

東京都
港区
赤坂9





交通
地下鉄日比谷線六本木駅下車徒歩






東京
ミッドタウン





2007.08.13
六本木という街は日々姿を変えている。かつての六本木交差点を中心にした繁華街の広がりを見ると赤坂方面には防衛庁の広い敷地がどっかと座っていて街のエッジを形成していた。2000年に防衛庁が市谷に移転するのをきっかけに跡地再開発が始まった。広大な緑を臨む檜町公園を含めた広大な敷地には、オフィス、住宅、商業施設などからなる複合都市が創造創造された。開発を行ったたのはコンソーシアム6社(三井不動産株式会社、全国共済農業協同組合連合会、安田生命保険相互会社(現 明治安田生命保険相互会社)、富国生命保険相互会社、積水ハウス株式会社、大同生命保険相互会社(現 大同生命保険株式会社)。「東京ミッドタウン」とは、創造力と発信力を持ち、憩いの場としても親しまれるニューヨークのミッドタウンにちなんだネーミングだという。2007年3月、これからの国際競争におけるキーワードとなる「デザイン」をテーマに、日本の新しい価値と感性を世界に発信する拠点として、グランドオープンした。
さて、町並みとしての見所であるが、なんといっても都心部とは思えない広々とした緑地である。赤坂方面からは崖線で台地上に立地していることをうまく活用し、広い空が望める。一方、建物はさまざまな用途に分棟されていてややとらえどころが無いが、内外ともに和をテーマとしたデザインコンセプトで統一されている。設計にはSOM、安藤忠雄、隈研吾、青木淳氏などの著名な建築家がかかわっており、複雑な施設構成ながら単体のデザインクオリティは高いと感じる。
またミッドタウンの外ではあるが、東大生産研の跡地も再開発され新国立美術館が完成している。設計は黒川紀章氏。ミッドタウンの後ろには戸建て住宅が多い屋敷街があり氷川神社が大きな緑のボリュームを残している。

プラザ(左)

外周の表情(上)

ガーデンテラス(左上)

サントリーミュージアム(上)

ミッドタウンガーデン(左)

ガレリア(上)

和を主題とした空間デザイン(左)

ミッドタウンのそばにはこういう町が残っている(左)

氷川神社周辺(上、左)

東大生産研の跡地を再開発した新国立美術館(左)
東大生産技術研究所・物性研究所(旧歩兵第三連隊兵舎)の一部が部分保存されているが、まったく別物として取り残されている。
参考資料 リンク
港区

参考文献