国立 ベルリン郊外をモデルに開発された学園都市

東京都
国立市







交通





国立





2011.12.29
国立の市街地形成が行われたのは、箱根土地株式会社(国土計画)が震災後にこの地区の開発に着手したことにはじまる。大正期に至ると大都市への人口集中により住宅問題が社会問題として注目され、新興のサラリーマン層の人々は住むための場を求めて郊外へと移転しつつあった。特に関東大震災後はその動きをより決定的なものとした。箱根土地株式会社は、大正13年東京商科大学(現一橋大学)を誘致し、大正15年には中央線に国立駅を開設し、駅を中心に駅前広場、放射状道路を引き分譲住宅地を開発した。開発にあたっては、ドイツのベルリン郊外を手本としたといわれている。
現在、中央線の高架工事が進められており、残念ながら国立駅は取り壊されたが、外見が再現されるという。大学通りを挟んで一ツ橋大学のキャンパス、商店、戸建て住宅、集合住宅、高等学校などが並び、学園都市となっている。
旧東京商科大学(現一橋大学)の兼松講堂(昭和2年)は伊藤忠太の設計。 
大学通りの町並み 
大学通りの町並み(上)

東地区の大学通りと直交する通り(左)
東地区の町並み

都立国立高校(下)と向かいの集合住宅(左下)。

集合住宅(上、左上)

開発当時のものと思われる住宅(左)
 
かつての佇まいを残す屋敷
参考資料 リンク
国立市

参考文献