神田 ガード下に継承された戦後ヤミ市の特異な空間

東京都
千代田区
鍛治町1,2
内神田3





交通
JR山手線神田駅






神田





2017.03.11
終戦直後、東京のかなりの駅前にヤミ市が形成されたが、神田もその代表的な駅のひとつであった。1950年代までには神田駅東側の中央通りから神田金物通りの交差点付近にヤミ市の仮設建築がびっしりと並んでいた。それら露天街の撤去令が1949年(昭和24年)に出されると、路上の露店は撤退をせざるを得なくなる。移転する店舗を独自に調達できなかった業者は、東京都の斡旋などで借り入れた土地に横丁を作り営業をするようになる。神田駅周辺では、それら換地によってガード下に細やかな店舗群が集積するようになった。
東北新幹線や上野東京ラインの建設で、それらの店舗は姿を消したり新しい建物に代わっているが、一部にまだ残っている。かつて水路であったか龍閑川を埋め立てて露店換地として生まれたのが今川小路である。従来の半分になってしまっているが、今や異次元の空間といえよう。

今川小路の町並み

今川小路の町並み

今川小路の町並み

神田駅周辺のガード下店舗(左上、左下)と日本橋本石町の木造家屋店舗(上)
神田駅西側のガード下店舗群(上)
上野東京ラインの高架下の町並み(左)
神田駅東側のガード下の町並み
神田駅北口中央通りのガード下
神田駅北口のガード下
神田駅北口のガード下
参考資料 リンク
千代田区

参考文献