上川乗 養蚕多層民家が多く残る街道沿いの山村集落

東京都
檜原村
上川乗





交通

JR五日市線武蔵五日市駅よりバス





上川乗




2011.07.16
多摩川の支流、秋川は檜原村本宿・元郷で北秋川と南秋川に分かれている。南秋川に沿った檜原街道は上川乗で甲斐への道を分岐している。この街道は、峠を越えて山梨県ゆずり原に下り、甲州街道上野原宿に至っている。このような交通上の立地があるのであろう、檜原街道沿いでは特に多くの大屋根が見られる集落である。格子がはめられた入母屋屋根、平側を切り上げた2階建て民家、合掌造りのような切妻の民家など、いずれも養蚕により生まれた多層の民家形態である。今までその存在を知らなかったが、やがて知られた集落となるであろう。
2つの街道が分岐する交差点(現在)からの集落の景観(上)

集落内で一番大きな屋敷(左)
一番大きな屋敷の主屋は、入母屋造りで平側を切り上げて完全2階建てになっている。当然屋根の中身も多層になっていて、かつては養蚕を大々的に行っていたのだろう。
平側を出し桁にし、蚕室空間を大きくしたかぶと造り。
集落は山の方にも延びていた
檜原街道に大きな妻面を見せる切妻型の多層養蚕農家。
切妻屋根の民家の平側面
切妻屋根の民家の妻面 
上川乗集落の町並み
参考資料 リンク
檜原村

参考文献