神保町 戦災のない東京 学生街の本屋のまち

東京都
千代田区
神田神保町
1〜3
神田錦町、一ツ橋、西神田




交通


都営新宿線他
神保町駅、九段下駅下車


靖国通り
神保町他




神保町1
神保町2
西神田3
神田錦町





2003.07.05
2011.11.03
 
駿河台、神保町、一ツ橋などは大学が集まる地区。明治中期から昭和初期にかけて、周辺の大学を背景に古本屋や出版社が建ち並ぶまち。表通りである靖国通りに書店が並び、裏通りに出版社や印刷屋、製本屋が建つ構成である。すずらん通りあたりは会社員や学生の遊ぶ飲食・娯楽の町になっている。

関東大震災では焼けたが、戦災は免れている。震災復興後に現れた銅版貼り、タイル貼り、モルタル塗り、スレート貼りといった看板建築や近代オフィスビルなど、、ずいぶん数は減ったがまだ大正・昭和初期の戦前の建物が残っている。しかし、21世紀になってこのまちは大きく変化している。木造密集地は次々に再開発されており、超高層住宅やオフィスビルに変わっている。神田といえば江戸時代から変わらぬ細街区に戦前戦後の建物が密集する的という印象であった。一部では残った木造密集家屋の背後に超高層が建つという風景に変わりつつある。現在、ちょうど新旧が入り混じった面白い都市空間の状態が見られる場所である。
すずらん通りに建つスクラッチタイル貼りのオフィスビル。この街区も近い将来建て変わる。
再開発された超高層住宅をバックにした木造2階建て商店の町並み。
すずらん通りの入り口にある「文房堂」。
すずらん通り南側の細い路地に建つ町家。ビルの谷間に残っている黒壁と物干台が印象的だった。

大型再開発に面する町並み(左上)

靖国通りの書店(上)

すずらん通りの町並み(左下)
  

裏路地の飲食店(左上)

神保町2丁目(靖国通り北側)の山崎家。蔵が残っていた。座敷蔵のようだった。
昭和3年「博報堂」岡田信一郎設計
西神田の再開発ビルの前にこの敷地だけ残された。洋風の住宅が建っている。
参考資料 リンク
千代田区

参考文献