五日市 江戸に出荷される炭問屋が並んでいた宿場町

東京都
あきる野市
五日市町
仲町
戸倉





交通

JR五日市線武蔵五日市駅下車





仲町


戸倉




2011.07.16
東京の西部、秋川中流の谷口集落である五日市は、天正年間に定期市が興っていた。江戸時代には、ここより奥地の奥の檜原村などで生産される炭や材木などの供給地として、また甲州街道へ通じる裏街道の宿場町として繁栄した。
宿場は江戸時代初期に形成され、中期になると江戸へ出荷される炭は、運上金を納めて利権を獲得した35軒の炭問屋によって独占された。宿場はこれら問屋があった下宿、中宿が中心で、新しく開かれた上宿や番場は市を立てることも許されなかった。
町並みは近年まで茅葺や土蔵造りの民家が残っていたが、道路拡幅によって失われ、わずかしかない。一方、中心市街地から西の小生神社で檜原街道から分岐し戸倉で合流する本郷通りには入母屋屋根の町並みが残っている。
五日市檜原街道の町並み  
道路拡幅の影響を受けないかったのか、あるいは度重なる大火で道路幅がある程度広がっていたためか、一部に古い建物が残っている。

非常に蔵の存在を多く見る五日市の町並み

看板建築が並ぶ(左)


上町の秋川側はすぐ崖地になっていて、建物は半分を崖下から立ち上げている。
戸倉本郷通りの町並み
造り酒屋(野崎酒蔵)(左手)と入母屋屋根、茅葺屋根の民家もみられる。
戸倉の大きな屋敷脇の道
戸倉の大きな屋敷は檜原街道の車窓からもよく見える
参考資料 リンク
あきる野市

参考文献
『図説日本の町並み 3関東編』(第一法規)