鳩の街 戦災を免れた町を改造して生まれた新興カフェー街

東京都
墨田区
東向島1丁目
向島五丁目




交通

東武伊勢崎線曳舟駅下車


国道6号線水戸街道





鳩の街




2003.10.19
戦時中被災した玉の井の業者が、焼け残った墨東の住宅地に目をつけて移転したのが始まりという。向島花街から歩いて行ってもすぐの位置だ。戦災を免れたから細い路地や出桁造りの町家が見られる。整然としている色街の様相はなく、戦前からの商店街という雰囲気の町。しかし、表通りから裏に入ると不思議な建物が出現する。2階は出桁造りあるいは下見板張りの見るからに戦前の住宅。しかし、1階はモルタル吹付やモザイクタイル貼の外装。住宅地が改造されて生まれたカフェー街という珍しい町並みである。
鳩の街は約500mの商店街。戦前の町家も残る。罹災した玉の井の業者が、玉の井と向島の中間にあたる焼けなかった住宅地に目をつけ移転したのが始まり。
伝統的な町家の1階が改装されカフェー街建築になった模様。
鳩の街商店街の南西側の一角に残る出桁造りの長屋。
ここにも旧カフェー街に必ずある質屋があった。しかも共通して古い建築である。
鳩の街の地名は今はない。東向島一丁目。
参考資料 リンク
墨田区

参考文献
『赤線跡を歩く』 木村聡 自由国民社