ゴールデン
新宿駅前の戦後闇市の移転にはじまる旧青線街

東京都
新宿区
歌舞伎町1




交通
JR山手線新宿駅下車徒歩ほか





ゴールデン街




2002.12.26
戦後、新宿駅周辺には闇市が形成された。関東尾津組が闇市第一号である”新宿マーケット”を東口に開店、その後和田組が武蔵野館から南口へかけて和田マーケット、新宿西口に安田組が展開した民衆市場と二つの露店市場が開かれた。昭和24年、新宿マーケットから名を変え、屋台による一杯飲み屋街へと変貌を遂げていた竜宮マートに、占領軍による露店取り払い命令が出て、仕方なく移っていった先が旧三光町一帯であった。この町が町名変更で今は歌舞伎町1丁目となったゴールデン街である。その後、遊郭であった新宿二丁目の業者も移転し、昭和33年の売春防止法ができるまで、「青線」と呼ばれる非合法売春地帯として隆盛を迎えた。(http://www.goldengai.net/history/より)
通りによって、ゴールデン街、花園一番街、花園三番街、花園五番街、花園八番街、まねき通りと呼ばれている。南側のゴールデン街(花園街商業組合)と北側の三光商店街は別の商店会を組織しているが、前者が全国的に有名になり、現在は一帯の飲食店全体をゴールデン街と称している。
できた当初は、建設途中の新宿区役所とともに、野原の中にポツンと造られた街だったといわれているが、現在は歌舞伎町歓楽街に接した特異な空間になっている。路地をはさんで小さな飲食店が建ち並ぶ空間は、日本全国のスナック街の総本山のような場所で、店も入れ替わり現代改めて注目を浴びている。

木造の建物が消防車も入れないような路地に面して密集する街は全国的にも多くみられたが、都市防災上問題があるためどんどん姿を消している。そんな中で、総本山的な位置づけとも言えるゴールデン街が健在なのはうれしいところ。しかし、再開発の話はずいぶん前から持ち上がっている。

戦後の木造モルタル系の看板建築が並んでいる。

。ところどころに超細い路地があって通りの間を行き来できる。
参考資料 リンク
新宿区

参考文献