氏家櫻野 奥州街道二番目の宿場 石積みと大屋敷の町並み

栃木県
さくら市
(旧氏家町)
氏家
櫻野










氏家


櫻野




2015.01.02

氏家は江戸五街道の一つで、奥州街道の宇都宮から数えて第2の宿場町。原街道、会津中街道にも直結し日光街道にも通じる陸上交通の要衝として、また南西部の上阿久津は鬼怒川水運の終点として栄えた(鉄道開業後は衰退)。
古い町並みは、明治期以降のものでるが、県道181号線(旧国道4号線)と直交する駅前通り、桜野方面への通りに見られる。いずれも大谷石に代表される凝灰岩を建物の不燃化を目的として使用されたもので、町並みのアイデンティティとして寄与している。
一方、氏家の中心市街から東へ延びる街道に沿って大きな屋敷が並ぶ櫻野は、紡績で財を成した滝澤家住宅などが見どころである。
氏家本町の町並み
前面は木造木外装ながら、側面は延焼を防ぐため石外装となっている。
氏家上町の町並み
交差点に建つこの建物も通り側は木造木外装であるが(左上)、側面にはびっしりと石が積まれている(左下)。
氏家上町の町並み
あちこちに地元凝灰岩による石蔵が見られる。
 
氏家上町の町並み 
氏家駅前商店街の町並み
青木肥料店
氏家駅前商店街の町並み
青木肥料店の前の石蔵
商業施設として活用されていた
氏家駅前商店街の町並み
氏家新町の町並み
仙禽(せんきん)酒造は、江戸時代後期の文化3年創業。鬼怒川の良質な伏流水と吟味された地元の米を使った地酒。
 

櫻野の町並み
滝澤家は、旧奥州街道に面して伝統的な板塀をめぐらし、堂々たる長屋門を構え、洋風の望楼を載せた蔵座敷、明治天皇が宿泊した鐵竹堂などによる大屋敷である。
参考資料 リンク
さくら市

参考文献