初島 戦後からリゾート開発が始まった相模湾の小島

静岡県
熱海市
初島



交通

熱海港より高速船





初島



2018.02.04
「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」と源実朝の和歌にも詠まれた、東西約1km、南北約600m、熱海港から約10kmの相模湾に浮かぶ小さな島。海岸線には松林が連なり自然環境に恵まれる。古くからアワビ、イセエビ、イサキなど豊富な海産物とジャガイモ、ダイコンなどの農産物によって生活が営まれてきたが、近年は離島ブームなどで島を訪れる人も増え、観光業が中心になってきている。(「シマダス」参照)
簡単に一周できる小さな島で、北側に漁港と集落が一つ形成されている。1998年版シマダスデータで、175世帯・266人。
江戸時代からの家が41戸あるそうで、観光化される前までは、その41戸が増えもせず減りもせず維持されてきたそうである。一方、戦後の離島ブームから始まったリゾート開発であるが、初島バケーションランドは1964年の高度成長期の観光ブームに乗っかって富士急が開発した施設。初島クラブはバブル期に建てられたリゾートホテル。初島クラブの方はその後経営破綻して、現在はエクシブが会員制コンドミニアムとして営業しいる。静かな離島が、戦後の二つの好景気でリゾート開発された。
初島は相模湾に浮かぶ小島
小さな港に大きな旅客船が着く。港は漁港でもある。
飲食店が並んでいる「食堂通り」
海鮮丼など島ならではの新鮮な海の幸を食すことができる
海岸線から約5mくらいの崖線を上ると集落のレベル。画像は途中から眺めた食堂通りの家並みの屋根。
集落の後ろに切り立った崖線上から初島集落を見下ろす
初島集落の町並み
初島集落の町並み
「飲物自動販売機センター」という看板がついた建物。かつては店だったのか。 
古そうな家
初木神社
崖線上は台地のようになっていて農地やリゾート施設が建つ
崖線上の農地 
崖線上の農地

漁協と名物ところてん
参考資料 リンク
熱海市

参考文献
「シマダス」