鷺浦 海上交通の要衝だった規則正しく並ぶ漁村集落

島根県
出雲市
(旧大社町)
鷺浦





交通






鷺浦





2006.10.07
2014.06.01
鷺浦は、出雲大社の背後の山を越えた場所にあり、天然の良港をもち、かつて銅の積出港、北前船の寄港地として栄えた。集落の中には、船頭の屋敷も多く残っており、船乗りの町であったことがわかる。
集落は、湾の円弧に沿って比較的規則正しく屋敷地が区画されており、石州瓦と漆喰の海鼠壁、板壁のコントラストが美しく、一軒一軒の家の造りも立派である。それを見ると、この集落がただの漁村ではなかったことが容易に想像できるだろう。
鷺浦はかつて銅の積出港、北前船の寄港地として栄えた。
弓なりの湾に沿って放射状に敷地割りされている。海には妻面を向ける。
放射状に並べられた家と家の間には路地が通る。
海からの風は強く、海側の集落ファサードは防風雪用の竹垣が立てられたり開口部の無い板壁となる。
集落の中ほどやや西寄りに集落を分ける八千代川が流れる。
川の西側の集落。
川の西側の集落。
海岸線に沿って規則正しく並ぶ家々の内側には通りがある。
塩飽屋住宅
江戸時代後期から明治にかけて船主だった家。香川県の塩飽諸島の塩を売って財を成したことからこの屋号がついたという。
町の端っこに旧道のトンネルがあった
参考資料 リン
出雲市

参考文献
『日本の町並みU 中国・四国・九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社