草加 出桁造り町家とRC造マンションの織りなす町並み

埼玉県
草加市
神明1
住吉1
高砂1




交通

東武伊勢崎線草加駅下車





草加




2005.07.14
草加は東武伊勢崎線で北千住から僅か10分。東京通勤圏としてはすこぶる便利な位置にある。その草加駅の東側500Mほどのところに、江戸五街道のひとつである旧日光街道草加宿が南北一直線の町を形成している。そんな便利な場所だから当然ながら中高層マンションが建ち並んでいるのだが、その足元で存在感を主張しているのが宿場町時代の町家である。今ではもう数棟しか残っていないが、残っている建物は立派なものが多く、江戸近郊で流行った出桁造りの町家たちだ。東京から至近の割には良く残っているものと褒めるに値する。それほどに徒歩時代も江戸から至近にあることで賑わったのだろう。
町を歩くと所々に徒歩時代の道標があって重要な幹線道だったことが伺える。旧宿場町の北の方には有名な「草加せんべい」の老舗があった。草加は、江戸近郊の出桁町家と東京近郊の中高層マンションが共存しているリアルな印象の町並みであった。
草加市役所前の交差点に立つ地蔵堂。
江戸時代の豪商が子育て地蔵として祭った地蔵菩薩観音像が安置されている。
現代のマンションと宿場町時代の町家が対比される町並み。

江戸の町家様式は街道を伝って関東一円に普及した。蔵造りといってもいいほど漆喰が厚そうな町家。
左脇に栃木県で採れる大谷石造の別棟が並んでいる。このあたりも日光街道らしい。
駅前通りより南側、高砂町の町並み
「草加神社」の道標が立つ交差点。2階が低い古そうな町家が残っていた。
交差点の対岸にも町家が残る。脇には戦後のモルタル壁の看板建築。

駅前通より北側、住吉町の町並み。立派な出桁造りの町家が屋敷を構えていた。(左上)
八幡神社への参道。(左)
徒歩時代の道標。千住町へ、越谷町への表示がある。明治期のものか。(左)

神明町の町並み。この先を右に折れると旧国道4号線に合流する。(左上)
出桁造り町家のサイドに妻入りの蔵を配置するのも関東で流行った形態。(左)
草加は「草加せんべい」で有名。30年前に訪れた以来であった。
参考資料 リンク
草加市

参考文献