秩父鉱山 鉄鉱石をも産出していた奥秩父の炭鉱町跡

埼玉県
秩父市
(旧大滝村)
小倉沢



交通






秩父鉱山





2013.08.14
秩父鉱山は、旧大滝村(現秩父市)の奥地、荒川支流の中津川上流域に在った日窒鉱業(株)の鉄鉱山。江戸時代に発見され、金山として試掘されたが不成功、平賀源内も開発を試みたという。明治以降、小倉沢鉱山の名で採掘され、その後数回経営者が変わり、1937年(昭和12年)から日窒鉱業(株)が鉄鉱石を採掘し川崎市の日本鋼管へ輸送してきたが、1973年閉山した。
この鉱山には、最盛期には2000人が生活しており、日窒が用意した共同浴場、社宅、学校、商店、郵便局などの建物が残っている。今ではわずかに石灰の採掘が続いている程度で、住民はいない。したがって、街は廃村の様相で、廃墟マニアでは有名な場所となっている。建物群は自然に返らんとばかりに朽ち果てているが、建物の遺構が往時をしのばせてくれる。
手掘りのトンネル(雁掛トンネル)を越えると秩父鉱山である。
廃墟の街への訪問客はこの郵便局が出迎えてくれる。
稼働中の鉱山部分。石灰と桂砂を算出している。
旧共同浴場
旧共同浴場
旧社宅(集合住宅)
購買部の売店
社宅(戸建)
鉱山街の最上部にある「丹岫寮」
参考資料 リンク
秩父市

参考文献