神集島 かつて朝鮮への寄港地でもあった豊かな漁村集落

長崎県
唐津市
神集島





交通
湊港より渡船





神集島





2015.05.03


唐津市湊の沖合2kmの海上にある周囲6kmの神集島は、玄武岩で形成され、その台地状の形から軍艦島ともよばれる。古来、大陸と松浦を結ぶ航路上にあたり、渡航船の寄港地となっていた。島名は、神功皇后が朝鮮出兵の時に神々を集めて海上の安全を祈ったことに由来すると伝えられている。島のあちこちに古墳が見られるという特色もある。(参考「シマダス」)
港から集落を一望すれば、この集落が一定の繁栄の上に形成されたことが推察できる。それほど民家の一軒ごとが大きく瓦葺きのしっかりした造りである。斜面は島で採れる石によって切り石の石垣が築かれ、宅地が化がなされ、通りも決して狭くなく漁村というよりは漁師町と呼んだ方がふさわしい空間のグレードだ。船着き場から入っていった辺りに旅館だった建物があったり、端部にも大きな二階家があったりと、島が繁栄した時期を経験しており、その蓄積で集落が形成され、維持されている貴重な島里の一つといえよう。
神集島の町並み
神集島の町並み
神集島の町並み
旧旅館らしき建物が集まっているエリア

神集島の町並み
旧旅館らしき建物が集まっているエリア

神集島の町並み
神集島の町並み
端部には大型の二階家が目立った
参考資料 リンク
唐津市

参考文献