上無津呂 背振山地の国境近く寄棟直家の古民家集落

佐賀県
佐賀市
富士町
上無津呂




交通






富士上無津呂




2012.03.17
旧富士町は、佐賀県北部、背振山地南側の農林業の町。佐賀から唐津へ向かう街道と三反田宿で分かれた福岡県前原町へ至る脇街道に上無津呂集落はある。集落の中央部を上無津呂川が流れ、その川から両側はなだらかな丘となり、茅葺屋根(現在は2棟を除いてトタンカバー)の古民家が多く残っている。重要文化財に指定されている吉村家住宅は、茅葺をそのまま表した寄棟直家で、もとは庄屋を務め先祖は小城藩主に仕えた士族だといわれる。前庭には納屋と土蔵造りの蔵が向かい合って格式のある家であることがわかる。集落内の民家は同様に寄棟直家であり(一部小さな破風の入母屋もあり)、屋敷地を築いた石垣も相まって統一感がある。
上無津呂落合よりやや下流に位置する宇渡集落。寄棟造りの古民家が純度高く集まっている。(左、左下) 
上無津呂落合の町並み(左)

集落の中心にある淀姫神社と石鳥居(上)

国重文の吉村家住宅(下)

吉村家住宅(左上)

上無津呂集落の町並み(左)

吉村家住宅以外にもう1棟残る茅葺民家(上)
参考資料 リンク
佐賀市


参考文献
『図説 日本の町並み11 北九州編』 太田博太郎他 第一法規