西天満 戦災のない大阪 堂島川北側の歴史的町並み

大阪府
大阪市
北区
西天満2〜3




交通
市営地下鉄御堂筋線淀屋橋駅下車





西天満





2014.05.15
大阪市内は太平洋戦争下の昭和20年(1945年)、全8回に渡って空襲を受けた。そのエリアは、『全国主要都市戦災概況図』(昭和20年)や終戦後にGHQが撮影した空中写真により確認できる。その記録は大変悲しい記憶ではあるが、一方で戦災を受けていない町を知ることができる。大阪は起伏がないが川や堀が多い。それらの水や鉄道、起伏崖線の緑地などによって戦災を免れたエリアがある。これらのエリアを歩くと今でも戦前の町並みが残っている場所が少なくない。

堂島川の北岸、堂島川と国道1号線との間の西天満2〜3丁目界隈は戦災を免れている。さらに東の菅原町界隈や中之島・土佐堀川の南側にあたる船場北浜エリアとともに都心部の貴重な非戦災地区であると言える。戦前の大阪の町家は、袖うだつを備え二階を漆喰やモルタルなどの不燃性の仕上材で覆ったものである。このエリアの中には随所に点在しており、中でも西天満3丁目の一角では、街区が完全に戦前状態で維持されていて場所があり驚かされた。
西天満2丁目の大江ビルヂング
見事なまでに完璧に大正期のオフィスビルが維持されている。

鉾流橋北詰の土佐堀川に面しても戦前の建物が残っている。
西天満3丁目の町並み
一角が完璧に残っている
西天満3丁目の町並み
一角が完璧に残っている
 
西天満3丁目の町並み
西天満3丁目の町並み

西天満3丁目の町並み
参考資料 リンク
大阪市

参考文献