泉大津 紀州街道の宿場から和泉もめんで栄えた産業町

大阪府
泉大津市
東港町
西港町
神明町
本町





交通
南海本線泉大津駅下車徒歩






泉大津




2009.03.20
泉大津は、奈良時代「府中の浜」と呼ばれた和泉国府の外港、平安時代には土佐日記に「小津の泊」と記載ががみられ、江戸時代には大阪江戸廻船の寄港地であった。また、陸路である紀州街道の宿場町でもあった。産業としては「和泉もめん」の産地であり、一時期は全国の毛布の9割を生産、羅紗服地、メリヤス、ショールのなどの工場が立地した。
南海本線泉大津駅は中心市街からやや離れた場所にある。鉄道が敷設される際に嫌ったのであろう、旧市街の町並みが残っている。中でも最残っているのが西港町、東港町といった紀州街道より海側のエリアで、ギザギザ屋根の木綿工場を併設した間口の大きな民家が建ち並んでいる。中央商店街を南へ抜けると大阪でよく見かける軒を漆喰で段々状に固めた黒い民家が現れる。ここから海方向にかけてが見どころだ。
旧紀州街道の中央商店街のアーケードを南西方向へ抜けると古い町並みが始まる。
大阪名物の軒段々に銅板を貼った民家。銅板の緑青の色が美しい。
本町・神明町の町並み
間口の広い黒漆喰の民家が多く見られる。
本町・神明町の町並み
ギザギザ屋根の木綿工場が駐車場になっていた。
東港町の町並み
ギザギザ屋根の工場を併設した大型の民家が並ぶ。
東港町の町並み
松岡毛織株式会社
東港町の町並み
銅板張りの外壁が美しい民家。
東港町から西港町方向を見る(上)

西港町の町並み(左)
参考資料 リンク
泉大津市

参考文献