海老江 戦災のない大阪 銅板壁の長屋が集まる町並み

大阪府
大阪市
福島区
海老江3,7,8



交通
阪神本線野田駅、JR東西線海老江駅下車徒歩






海老江



2007.03.10
大阪市内はかなりの範囲で戦災を受けているが、福島区には戦災を免れたエリアが多い。東京は地形に起伏があるので崖線の緑が延焼を防ぐ役割を果たしたが、大阪は平坦なので延焼が広がり安かったのか。それでも水路や鉄道敷が防火帯の役割を担ったようだ。福島区の淀川と大川に挟まれたエリアに非戦災地区が集中している。
海老江という町名の範囲内を戦後の空中写真であらかじめ戦災を受けていない場所を見定めておいて、海老江三丁目から歩く。海老江三丁目は淀川に近いエリアで、お寺や神社の周りに塀をめぐらした屋敷が数軒見られる。国道2号線をくぐって海老江8丁目に移動すると今度は長屋がたくさん現れる。東京でいえば東上野あたりの下町に似ている。さらに環状線を南へ渡ると海老江七丁目。ここは長屋密集地帯。中でも「石畳保存自治会」のサインが出ている一角には、大阪名物の銅板長屋が見事に並んでいる。

海老江三丁目の「石畳保存自治会」の一角。ここの空間は素晴らしい。戦前に計画されたと思われる長屋の町の路地にはびっしりと石畳が敷き詰められている。(上、左下)

海老江八丁目から七丁目を経て大開へ至る通りがメインストリート。そこに大阪名物の銅板長屋が見事に並んでいる。(左上)
海老江七丁目の路地裏。戦後の長屋がズラッと並んでいる。表側は玄関が並び裏側は物干し台が並ぶ。(上)

海老江三丁目からの通りと七丁目からの通りの交差点に建つ商店。(海老江八丁目)(左)
海老江三丁目の町並み(左上、左下)

海老江八丁目の長屋(上)
海老江三丁目
海老江三丁目
参考資料 リンク
大阪市

参考文献