石垣島
明石
伝統的な形態をコンクリートで造った珍しい集落

沖縄県
石垣市
明石



交通







明石




1994.05
石垣島は沖縄本島から400km以上離れた八重山諸島の政治・経済・文化の中心地。マンドリンを横たえたような形をし、沖縄県の最高峰である於茂登岳(526m)が中央やや北にそびえ、北部は20kmに渡って半島が形成され、南部は台地と平野が広がっている。
明石は北に延びる半島にある農村集落。特に文献等に紹介されている集落ではないが、ちょっと珍しいつくりをしているので取り上げる。沖縄の民家は元は木造茅葺であるが、明治期以降赤瓦屋根が普及し、現在ではセメント瓦も多く見られる。一方、森林資源が乏しく、台風等自然環境が厳しいため、戦後はコンクリート系の建材が多く使われた。明石集落の民家は、一見木造にセメント瓦のように見えるが良く見ると合点がいかない。全てをコンクリートで造っているように見える。それでいて伝統的な形態を守っているという珍しい集落である。
珊瑚礁の石塀の中にはコンクリートの民家が建っている。
一見木造にセメント瓦のように見えるが、良く見ると違うようである。壁構造で屋根も壁と一体化したコンクリート造に思える。
集落の東側には美しい珊瑚礁のビーチだった。
参考資料 リンク
石垣市

参考文献