日田
豆田町
天領の町に残された漆喰塗籠め土蔵造りの町並み

大分県
日田市
豆田町





交通
JR久大本線日田駅下車徒歩





日田豆田町




1982
2012.03.19
日田は九州のほぼ中心の盆地に位置し、東西南北の交通の要衝であり、江戸時代天領として栄えた。日田盆地を流れる北の花月川と南の三隈川とは、西で合流し筑後川となる。花月川の北側の月隈山に城があり豆田町が形成されたのは関ヶ原の合戦のあと。一方、三隈川の南側に城が築かれ隈町が形成された。両町はその後天領となって融合し、間に新しい町ができ、現在の日田市街になっている。
豆田町は、隈町との間に造られた鉄道駅を備えた新しい町に活力を奪われ、古い町並みが残った。S字カーブの正面に妻壁を見せる印象的な草野家住宅をはじめ、塗籠めの土蔵造りの商家や格子戸の町家が並ぶ重厚な町並みである。重伝建地区として久しく、かなり観光化をやりすぎている印象を受け、自然の姿を見ることができずやや残念である。
豆田町御幸通りの町並み。
画像は1980年代のもので、まだ整備が進んでおらず自然な頃の町並み。

豆田町の町並み(1980年代) 
豆田町御幸通りの町並み
2012年現在ではかなり整備は進んでいる。提灯や店舗ののぼりは歓迎できない。

日田は水郷でもある。家と家の間には水が流れている。(上)

東西方向の通り(左上)(左下)

水路沿いの民家。妙な望楼のようなものがついていた。(上)

花月川に面する薫長酒造(左上、左)
 
参考資料 リンク
日田市

参考文献
『図説 日本の町並み11 北九州編』 太田博太郎他 第一法規
『歴史遺産 日本の町並み108選を歩く』 吉田桂二 講談社
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社