日出 「城下カレイ」の生息する国東半島の城下町

大分県
日出町
本町
北浜



交通

JR日豊本線日出駅、暘谷駅下車

国道10号線




日出




2003.12.31
別府湾に面する国東半島の付け根、豊前・豊後の国境にある日出は、府内や臼杵とともに豊後の良港として大友氏時代にはポルトガル船も入港していた。関ヶ原の合戦の後、慶長6年(1601年)、木下延俊が転封され海に面して築城、山側に城下町が造られた。二の丸、三の丸を設け、外郭には家臣の住宅や民家を取り入れた計画であった。
現在の城址は、本丸跡が小学校、二の丸跡が中学校となっており、三の丸に上級武家屋敷、大手門外に中下級武家屋敷で、石垣や土塀、門構えに武家屋敷町の面影を見ることができる。さらにその東の本町、下町が町人町で、わずかながら白漆喰壁の町家が見られる。
本丸下の海岸は俗に「城下海岸」と呼ばれ、別府八景のひとつに数えられている。この海中の真清水が湧く一帯は「城下かれい」の名で知られるマコガレイの生息地となっている。
暘谷城址
内濠跡の左が本丸で現在小学校、右が二の丸。
藩校「致道館」(移築)
二の丸に移築された藩校「致道館」。
武家屋敷の町並み
右手の薬医門は藩校藩校「致道館」。
本町界隈の町家
2階壁のセンターに丸窓がうがたれた町家。北部九州でたまにこういうのを見かける。
旧二の丸の町並み
右手は料亭「的山荘」(てきざんそう)
地元、城下かれい料理が有名。

旧三の丸に建つ鏝絵の民家
白漆喰の美しい民家があったが破風面に鏝絵が。日出に近い鏝絵の里「安心院」の職人の作品であろうか。
本町の町家
本町・下町にはあまり古い町家は残っていないが白壁の塗籠造りがわずかにある。画像の町家は、ちょっと変わった屋根形状。
参考資料 リンク
日出

参考文献
『図説 日本の町並み12 南九州・沖縄編』 太田博太郎他 第一法規
『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社