安心院 70余ヶ所の鏝絵が町内全域で見られる鏝絵の里

大分県
安心院町
折敷田、他




交通

JR日豊本線別府駅よりバス

国道500号線、県道50号線




折敷田
鏝絵は全国でみられるが、大分県の密集度は高い。その背景には左官職人が多かったことと、漆喰の材料である石灰の山地が津久見にあったことが挙げられる。明治20年〜30年代にかけて多く造られ、安心院町をはじめ、杵築市、日出町、山香町、院内町、耶馬溪町、日田市、玖珠町など、県北部地域を中心に分布している。
安心院の鏝絵の特徴は、戸袋一面や大壁一面を使ったものなど、ダイナミックな技法、手法が見られることである。図柄としては火除けのまじないである「波」や「龍」。「兎」が多く、その他魔除けの「虎」や「傘」、子孫繁栄を願う「ぶどう」などが見られる。その分布は、固まった集落から小集落に至るまで実に広範囲である。
町内の鏝絵のある家についてはすべてナンバーがつけられており、案内板やパンフレットが用意されているので、まずは場所を確認してから歩くとよい。すべてを見るには車を使って一日かかるだろう。
折敷田地区
安心院町の中心市街。古い商店が並ぶ一角があった。


下毛地区 佐藤家 
絵柄:夷大黒・鯛 
年代:明治28年 
作家:長野鉄蔵


折敷田地区 重松家 
絵柄:龍・虎・松、富士、鷹
年代:明治17年 
作家:長野鉄蔵


龍王地区 古荘家 
絵柄:朝顔・雷
年代:明治15年 
作家:長野鉄蔵


大 地区 山村家 
絵柄:浦島太郎
年代:明治 
作家:佐藤本太郎

大 地区 岩尾家 
絵柄:雁に人
年代:明治20年
作家:佐藤本太郎

舟板地区 白佐家 
絵柄:恵比寿・大黒
年代:明治43年
作家:佐藤本太郎

楢本地区 永田家 
絵柄:外法・虎・鶴
年代:明治18年
作家:山上重太郎

板場地区 遠嶋家 
絵柄:虎・鷹・宝珠・かきつばた
年代:明治35年
作家:(不明)


矢崎地区 齋藤家 
絵柄:松に渓谷の鷲
年代:大正3年
作家:南 喜一

丸田地区 小野家 
絵柄:鷹・日の丸・花菱
年代:明治
作家:山上重太郎
参考資料 リンク
安心院町観光協会

参考文献