高取 全長1km以上にわたる直線的な旧城下町

奈良県
高取町
上土佐
下土佐
観音寺




交通
近鉄吉野線壷坂山駅下車徒歩





高取




2005.09.04
高取町の中心集落土佐は大和国府所在地といわれ、近世は植村氏2.9万石の城下町であった。高取城は町の南東4KMにある高取山上にあって、江戸期の藩主の居城としては全国でも最高所・最大の山城だという。土佐は元々街道筋の町場であったが、藩主や藩士が高取城から降りて居住したことにより城下町が形成された。したがって一般には面的な広がりをとる城下町だが、ここでは旧街道に面して直線的に町人町、武家屋敷町が配置されている。街道は南から北へ緩やかに下っているが、下の方に近鉄壺坂山駅が出来たため、結果的に全長で1KM以上にわたる町並みとなった。
旧街道は両側に石垣で造られた水路をもち、土風の舗装・両サイドに石畳を施してきれいに整備されている。沿道の町家は切妻平入塗籠造りを基本形に延々と連続している。歩いてみると古い町並みが途切れることなく、何処までも続いていくようだ。
上土佐の町並み。坂を上るに従って町人町から武家屋敷町へ変化する。
旧街道の坂道は一定の傾斜で下っていく。
沿道の民家は切妻平入塗籠造りが基本。
寺もこの街道に直接面する。

立派な長屋門を持つ石川医院。
高取町は御所と同様、大和売薬で栄えた町でもある。右手は漢方薬を売る商店。

坂を下っていくと旧街道は右に右へと曲がっていく。
参考資料 リンク
高取町

参考文献
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社