桜井 木材集散地として発展した平入つし2階の町並み

奈良県
桜井市
桜井




交通

JR桜井線桜井駅下車徒歩
近鉄大阪本線桜井駅下車徒歩





桜井



2007.03.12
桜井は、奈良盆地の東南部、大和川上流部の初瀬川の谷口にあたり、東西南北の街道が交差する交通の要衝であった。現在の桜井駅の南側を東西に通う初瀬街道(伊勢街道)と多武峰へ通じる街道の交差するあたりに人家が集まり、市場を中心に最初の町がつくられた。その後初瀬街道沿いに町が延び、北の三輪村へ通じる道が開かれ町が拡大した。明治時代に入り、宇陀地方への産業道が改修されてからは木材の集散地として発展した。明治26年に大阪鉄道(現JR桜井線)、32年に奈良鉄道(現JR桜井線)が開通し、桜井は奈良・京都・大阪へ鉄道交通によって結ばれた。
桜井駅前から旧初瀬街道を東へ歩く。ここはアーケードかかった商店街になっているが、並ぶ商店の間につし2階に虫籠窓を開けた町家が顔を覗かせている。途中、北は奈良、南は吉野へ通じる街道が交わる辺りが中心街。しばらくしてアーケードが終り、古い家並みが東へ向かって続いている。切妻つし2階平入形式の町家は黒漆喰が多く、砂漆喰が混じるもので、間口の広い立派な商家も見られる。一方、旧初瀬街道の一本北側の近鉄との間の通りにも町並みが見られる。この通りは町の東端で旧初瀬街道と合流するが、そのあたりで両方の古い町並みは終わる。
桜井駅とアーケード街(旧初瀬街道)との間には旅館や飲み屋街があった。画像はその界隈の長屋に挟まれた路地。

旧初瀬街道のアーケード街。(左上)
古い商家が顔を覗かせている。(左)
アーケード街の北側の通り。(上)
アーケード街を抜けると本瓦葺きつし2階平入りの町家が断続する町並みとなる。

旧初瀬街道沿いの町並み(左上)

旧初瀬街道と一本北側の通りの間を結ぶ通りにも古い家並みが見られた。(左)

桜井は何度か大火に見舞われている。家の軒先に置かれた消火用水。(上)
旧初瀬街道の一本北側の通りにも古い町家が残る。
東西の通りを軸に形成された桜井の町は、東の端で一本の初瀬街道に束ねられる。町並みはこのあたりで終わる。
参考資料 リンク
桜井市

参考文献