平戸 城と寺と教会が見下ろす南蛮貿易で栄えた港町

長崎県
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交通






平戸




1982
2012.03.17
平戸は、平戸瀬戸西側にある天然の良港で、かつては遣唐使が寄港し、1550年(天文19年)ポルトガル船が来訪し、以降オランダなど諸国の商館が建ち、南蛮貿易港として繁栄した。もちろん、建物に当時の面影はないが、その下地の上に明治期以降形成された町並みには、どことなくエキゾチック感が漂っている。
深く入り込んだ港の入り江に沿って町が形成されており、切妻平入りの商店が並ぶ。この景観は何らエキゾチックではないが、商店と商店の間の路地を山の方へ入っていくと、石畳や石垣が現れ平戸らしさが発信され始める。坂を上ると寺があり、その上に教会がある。そして反対側の山の上を見ると城が建っている。港に注ぐ鏡川と戸石川の合流した河口にはオランダ橋呼ばれる石造のアーチ橋がかる。

平戸大橋(上)

平戸の町並み(左、下)
 

商店街の一番端っこにある紺屋町通り。小さな夜の飲食店街であった(上) 

商店と商店の間の路地を入っていくと、背後の山の上に通じている。寺あり、教会あり。(上、左) 

丘の上から港を挟んで反対側の丘を見ると城が建っている。 
そして振り返ると寺越しに教会が眺められる。この関係が平戸ならではなのであろう。 
参考資料 リンク
平戸市

参考文献
『歴史遺産 日本の町並み108選を歩く』 吉田桂二 講談社