江島 東シナ海の五島・佐世保間に浮かぶ島里

長崎県
西海市
崎戸町
江島





交通
佐世保港、友住港より定期船






江島





2018.03.23



佐世保港から海路47km、崎戸港から19.6kmに位置する、花崗岩や玄武岩などの火成岩からなる平坦な島。入江は多いが浅く波が荒い。半農半漁の島で、漁港の整備が進むとともに漁業の占めるウエイトが飛躍的に高まった。ほかの九州の島と同様、古くは捕鯨漁で賑わっていたこともある。現在はイセエビの産地として名高く、世の喧騒とは無縁の平和な島である。平家落人の伝説もあり、また起源は不明だが民俗芸能「浮立(ふりゅう)」も残る。蠣浦島と同じく北緯33度線上にあるロマンの香り漂う島だ。(「シマダス」参照)
江島は鯨組の島の一つだった。ただ、名残は鯨の墓ぐらいしか残っていない。集落は南北の浦に面して形成されており、互いにつながっている。形態は、隣の平島のようにゴロタ石の石垣石塀は見られない。海岸沿いに高いコンクリートの塀があったが、おそらく以前は平島同様のゴロタ石製であったろう。集落の密度は高くなくゆったりとしている。漁村だけではなく農村でもあるという印象だ。民家の形は基本的に入母屋桟瓦葺き、板壁の構成。

江島は鯨組の島の一つであった。ただ、名残は鯨の墓ぐらいしか残っていない(ここから歩いて大分遠くになる)。(上)

集落の 船着場に一番近いところ。入母屋屋根に古い瓦をのせた家があった。(左上)

江島の町並み
一番多い古民家の形態は、入母屋屋根と四方下屋付き。このお宅は板壁だった。
東浦の港

平島で見られたような、ごろた石の石垣石塀はあまり見られない。この家の高いコンクリート塀は見事なものであったが、傍らに石塀も残っていたので、かつては石積みだったと思われる。(左上、上)
東浦と西浦の集落を結ぶメインストリート(上)
江島小中学校
島の尾根上にある。

江島の町並み
西浦にある江島番所跡(上)
番所跡の前にも大きな屋敷があり、島の中心地だったと思われる。
江島 西浦の町並み
江島港の待合所
江島を訪れると7時間滞在しなければならない。待合所があってくれて助かった。
参考資料 リンク
西海市

参考文献
「日本の島ガイド シマダス」(㈶)日本離島センター