蔦木 八ヶ岳山麓の高原上にある甲州街道の宿場町

長野県
富士見町
上蔦木





交通

JR中央本線信濃境駅下車車利用





蔦木





2005.09.25
蔦木宿は江戸時代の宿駅制度によって、慶長10年(1611年)ころ、甲州道中第43番目の宿駅として設置された。直線の街道に面して屋敷割され、本陣や問屋が位置づけられた。記録によれば、江戸時代に6度の大火に遭っている。明治維新後は、鉄道が離れて敷設され次第に寂れていった。本陣も昭和50年代に取り壊さおり、現在は表門が復元されて残るのみである。
甲州街道の甲斐・信濃国境は八ヶ岳山麓の高原である。八ヶ岳から見ると高原リゾート別荘地、中央高速道路、中央線、甲州街道(国道20号線)の順番となる。高原リゾートは脚光を浴びているが甲州街道は寂れている。八ヶ岳と南アルプスに挟まれた美しくさわやかな高原の宿場町の蔦木だが、国道がバイパス化されそのまま旧道が幹線道路になっているので、自動車の往来も激しい。沿道の家々も空き家が多いようで、外壁が排気ガスで汚れているのが痛々しい。
長野県南部の宿場町らしく、木軸組み+漆喰壁、切妻平入の町家が一直線に並ぶ。出桁せがい造りの町家も目立つ。(上)

建てぐるみの蔵を添えた町家もあった。(左)

出桁せがい造りの町家。(上、左上)

旧本陣の表門が復元されている。(左)
出桁せがい造りの町家。1階の屋根がない。
南アルプス側(西側)の町並み。
諏訪方面を見る。

建てぐるみ蔵のある町家。
参考資料 リンク
富士見町

参考文献