田沢温泉 ひなびた山間の歴史ある藤村ゆかりの温泉地

長野県
青木村
田沢温泉




交通






田沢温泉




2009.08.23
田沢温泉は、長野県東部上田盆地の西方、三方を1200m級の山に囲まれた青木村の十輪山の南麓にある。開湯は7世紀ごろまでさかのぼるともいわれ、10世紀に源頼光の四天王・坂田金時は母がこの湯に浸かって懐妊して生まれたという伝説がある。
田沢温泉には5軒の旅館が集落を形成しているが、「ひなびた山間の歴史ある温泉地」という形容が最もふさわしい。集落の入り口から見上げてまず目に入るのが木造3階建ての老舗旅館ますや(国登録文化財)。明治初期に建てられたもので、島崎藤村がここに滞在し「千曲川のスケッチ」を構想したゆかりの宿である。石畳の坂道を上っていくと古い旅館建築が両側に並んでいて、短いながら実にすばらしい景観を形成している。旅館の間を抜けると共同浴場有乳湯がある。
石畳の坂を上っていくと木造の旅館建築が両側に並ぶ
木造の古い旅館建築が並ぶ町並み

タイルを使ったモダンな腰壁の装飾(左下)
ますや旅館
明治初期に建てられた木造3階建てで、島崎藤村が「千曲川スケッチ」の構想をこの宿で練ったという。
ますや旅館
ますや旅館
バルコニーのディテール
木造の古い旅館建築が向かい合う町並み
木造の古い旅館建築が向かい合う町並み
有乳湯
参考資料 リンク
青木村

参考文献