大妻籠 木と漆喰の調和が美しい馬篭峠下の静かな集落

長野県
南木曽町
大妻籠




交通

JR中央線
南木曽駅下車
バス


国道19号線
県道7号線



大妻籠




2004.05.01
妻籠宿と馬篭峠の間の旧街道沿いに「大妻籠」という集落がある。名前からして有名な「妻籠」より立派で偉そうな響きだが、反してとても小さな集落である。しかし、、なかなか美しい町並みである。
大妻籠は、妻籠が宿場となる以前から宿の機能を果たしていたと言われている。中山道時代は妻籠を補助する形で「馬宿」を営んでいたという。蘭川に沿う町並みは、出桁造りの切妻妻入の同規模の民家が3軒並んでいるというシンプルなものだが、うち2軒が袖を斜めに切り落とした本卯建を上げてリズムをつくっている。そして周りは大自然に包まれている。立派だが観光客でごった返している妻籠とは対照的に、大妻籠は木曽路の山の中にひっそりと抱かれた気持ちのよい静かな小集落である。
3軒並ぶ真ん中の民家、民宿「丸屋」。
出桁造りの木組みを、両サイドから袖を斜めにカットした本卯建の白漆喰で押さえた造形は、とてもいいバランスである。
3軒並ぶ真ん中の民家、民宿「丸屋」。
出桁造りの木組みを、両サイドから袖を斜めにカットした本卯建の白漆喰で押さえた造形は、とてもいいバランスである。
卯建の無い家
出桁と2階の欄干と出入口の大戸。木の中に効果的に真壁の白が使われている。
参考資料 リンク
南木曽町

参考文献