宮ノ越 彫刻装飾が施された出桁造民家が見られる宿場町

長野県
日義村
宮ノ越
原野




交通

JR中央線
宮ノ越駅下車
原野駅下車



国道19号線




宮ノ越



原野




2004.05.01
中山道の36番目の宿場町。宮ノ越のある木曾川の河岸段丘上は、木曽谷では珍しく平らな土地が開けた地形で、水田も多い。宮ノ越宿は道幅が広く、同じ木曾11宿のひとつである須原宿に印象が似ている。本陣は町の中間にあるが建物は残っていない。
町並みとしては古い町家があまり見られないが、宮ノ越の民家も木曾谷共通の出桁造り2階家である。宮ノ越の民家が他とちょっと違う特徴を持っている点がある。宮ノ越、原野の大工集団は他国(甲斐、三河、駿河など)に出かけて社寺や民家の建築に携わっていたという。その高い技術が町家づくりにも見られ、入口まわりや張り出した2階部分の持ちおくりなどに彫刻による装飾が施されている。
また、宮ノ越と木曽福島の間の宿にあたる原野集落にも古い町並みを見ることができる。
宮ノ越の出桁造り町家
木の豊富な山国らしい町並み。


隣屋
「隣屋」の屋号を持つ商家。田中家同様、この地区の大工技術の高さが伺える、木彫りの装飾が見られる。


田中家住宅
入口部分にこの地区の大工技術の高さが伺える、木彫りの装飾が見られる。
間の宿 原野の町並み
出桁造りが連続する町並みが見られる
参考資料 リンク
日義村

参考文献
『図説 日本の町並み5 中部編』 太田博太郎他 第一法規
『民家巡礼 西日本編』 溝口歌子・小林昌人 相模書房