戸川 建物から耕地まで全て高い技術による石積の集落

宮崎県
日之影町
戸川




交通





戸川




2009.12.22
日之影町戸川集落は、日之影町を南北に流れる日之影川沿いの山間にたたずむ戸数7戸からなる「石垣集落」である。僅かな記録の中でみる一番古い石垣は、嘉永から安政年間に築かれたとされている。代表的な石工は二人で、安政2年の大地震で崩れた江戸城の石垣修復工事に石工技術を見込まれ召されたといわれている。畳一枚ほどの巨石を樹木で作ったコロやテコを利用し、村人総出で築いたであろう巨大な石垣。小さな石を根気よく積み上げた見事な石垣は、宅地造成、耕地造成、石蔵、防風垣と村全体を形成し、村とともに歴史を刻んできた。
この村で石を使っていないのは各住宅の主屋と2棟の煉瓦蔵である。主屋は板壁の茶が石と調和し、煉瓦蔵の煉瓦は表面に青緑の釉薬がかかっており山や田んぼの緑と調和している。戸川は集落の構成要素と周辺環境含めた総体がデザインされている芸術品であり文化遺産である。
日之影川下流方面から山道を上ってくると石垣の集落は姿を現わす。
石垣と家屋

宅地造成のための石垣と面を合わせて建つ石蔵からなるこのような集落形態は、わが国では他に類を見ない 

谷を抜ける風が強いのであろうか、前庭を石蔵、防風石垣、主屋で囲んでいる。 

水車小屋も石積み(左上)

棚田の石垣(左)
 
青緑の釉薬煉瓦を積む蔵を配する住宅は2軒であった。

釉薬が剥げ落ちたところから下地の煉瓦が顔を出している(下)
参考資料 リンク
日之影町

参考文献