崎津 天主堂と伝統的な漁村が調和した天草の入江集落

熊本県
河浦町
崎津





交通

本渡よりバス利用





崎津





1988.03.
2005.07.24
崎津は、天草下島の南西部の浦内浦入口、入江の三方が山に囲まれた天然の良港である。普通であれば伝統的な集落の甍並みの中に一際大きなお寺の屋根がのぞいているのだが、ここでは洋風の天主堂の尖塔がそびえている。しかしそれがミスマッチかと言えばそうではない。天主堂は集落と調和した景観を形成しており、シンボルになっている。対岸からの集落全景は、九州を代表する集落景観の一つといってよいだろう。集落の中を歩いてみてもその関係が楽しめる。路地の先や船溜りの背景など、いろんな街角から天主堂が見え隠れする。
崎津は、島原の乱後も隠れキリシタンが多く、明治まで信仰は守り続けられたという。明治になって木造の天主堂が建てられたが、現在のものは3代目でハルプ神父により昭和9年に建てられたものだ。施工は長崎の天主堂建築に活躍した鉄川与助による。
対岸からみた崎津集落
上が1988年、左が2005年。建て替わった民家、改修された民家、天主堂も改修されていた。
船溜りからみた天主堂(1988)
1988年の方が船の数か多かった気がする。
防波堤から見た崎津集落(2005)
集落内の路地から見え隠れする天主堂(1988)(左上)

崎津天主堂(1988)
現在は手前の建物や電線がなくなっている。(上)

天主堂の側面(2005)
中途半端に色が塗られているのは?(左)
天主堂前の通り(2005)
天主堂前の通り(2005)
天主堂前の通り(2005)
集落内のメインストリート(2005)
旧道が集落内を通っていて商店が並んでいる。現在はバイパスがトンネル抜けている。
背後は山で囲まれている(2005)
港の船溜り(2005)
参考資料 リンク
河浦町

参考文献