初音ヶ丘 谷の集まる保土ヶ谷を一望する天界の住宅地

神奈川県
横浜市
保土ヶ谷区
初音ヶ丘





交通
JR東海道線保土ヶ谷駅下車






初音ヶ丘





2017.05.21


保土ヶ谷は、多摩丘陵の縁辺部にあたり、中央を帷子川が流れる周囲を丘陵に囲まれた谷地の集まった地形である。保土ヶ谷町、帷子町、岩間町は、旧東海道保土ヶ谷宿だったところで、周辺は化学、繊維、電機などの工業地区を形成していたか、JR保土ヶ谷駅周辺や相模鉄道沿線の北西部の丘陵は戦後急速に宅地化が進行し、首都圏のベットタウンとなった。
JR東海道線から沿線の風景を眺めていると、斜面にびっしり住宅がへばりつくような様子が見える。その中から車窓風景が印象的だった初音ヶ丘を歩いた。保土ヶ谷駅の北西にある新興住宅地。下から入っていくと鉄筋コンクリートの擁壁で斜面が宅地化されていて、昭和40年代くらいから開発した住宅地のように見える。丘の天辺には階段状のマンションがあり、目を引き付けた要素でもあった。そして、尾根道のすぐ下の最も斜度がきついところに凝灰岩系(大谷石のような)の石段が現れ、クルマが付けられない住宅が雛壇状にある。この辺りが初音ヶ丘の中でも古い地区ではないだろうか。その住宅のひとつから出てこられた住民の方としゃべる機会があった。郵便配達に来るお兄さんが、階段の上に建って谷を眺めると故郷の尾道(広島県)を思い出すという。なるほど、坂の町で有名な尾道といい勝負の斜面上住宅地ということになろうか。

初音ヶ丘の町並み
丘上には新しい斜面上の集合住宅がある。雛壇状のルーフテラスと丸い植栽が綺麗だ。

初音ヶ丘の町並み

初音ヶ丘の町並み
一階は駐車場の戸建て住宅(上)

石段なのでおそらく古いエリアであろう。クルマの付けられない住宅が南斜面に雛壇状に建つ。尾道とか呉を思わせる。(左上、左下)
初音ヶ丘の町並み
保土ヶ谷の谷を臨む

初音ヶ丘の町並み
凝灰岩系の石階段

初音ヶ丘の町並み

初音ヶ丘の町並み
本当の山岳集落で良く見かける移動マーケットだ。まさに山岳集落である。
瀬戸ヶ谷の北斜面上住宅
北斜面なので思い切り土台を上げなければならない。
参考資料 リンク
横浜市

参考文献