上郡

鹿児島県
知覧町
上郡




交通










2003.04.20
空港から西九州自動車→指宿スカイラインを経て、最初のポイント知覧に到着した。薩摩半島の真中に位置する知覧は、麓集落ではもっと有名である。町の中ほどに麓川にかかる永久橋があり、橋の東側を上郡、西側を中郡といい、細長く武家屋敷町が続いていた。上郡地区の武家屋敷は当時の状態が良く残っており、国の重伝建に指定されている。中郡地区は現在商店街となっている。
知覧は20年程前に来たことがあるので、どこかに記憶の断片と一致する場所がありそうなものだが、そういった場所がまったく無い。情けない限りである。
町並みの特徴は塀の石垣と生垣、門、庭、住宅の順で重要である。居室と土間が分棟だが内部空間がしっかりつながっている「二つ家造り」の茅葺屋根民家も保存されている。
上郡の町並み。東方向を見る。各戸の敷地は通りより1mくらい上げており石垣で囲む。石積みは様々な形態あり。
生垣がうねっているのは、座敷から庭園を眺めたとき、となり向かいの住宅を隠しながら、周辺の緑や山を借景するという機能の現れ。
敷地が上がっている分、階段で踏み込み門が引っ込む。直接玄関が見えないよう石垣や生垣で目隠しを造っている例が多い。
武家屋敷の庭園。実際の奥行きは小さいが、うまく造りこみ借景を利用して奥行き感を出している。
参考資料 リンク


参考文献