薩摩
硫黄島
海底活火山のカルデラに抱かれた独特な島里

鹿児島県
三島村
硫黄島



交通
鹿児島港よりフェリーみしま






硫黄島





2016.04.09
鹿児島港から南へ108kmの海上にあり、霧島火山帯・鬼界カルデラ※に沿って噴出しら火山の島。年中噴煙をあげる硫黄岳の麓には温泉が至るところに湧き出し、海を七色に染めているところから別称「鬼界ケ島」の名がある。全島がリュウキュウチク(大名竹)と呼ばれる小型の竹で覆われている。島で採れる硫黄は薩摩藩の時代には重要な貿易品で、明治初年に本格的な採掘が始まってから昭和39年に閉山するまで硫黄の島として栄えた。平家の落人伝説にまつわる史跡名勝や空を飛びかけるクジャク、温泉・火山・山菜・海と、小さな島にパッケージされた資源豊かな観光地として名高く、三島村3島の中心地でもある。
(「シマダス」より)
集落は、硫黄島港の一カ所のみ。明治初年から昭和39年にかけて採鉱されていた硫黄の鉱山町として栄え、その後も珪石の採鉱が続いた。溶岩を積んだ石垣石塀が特徴で、屋敷地は大きく広がっている。しかし、現在家の建っているエリアは港の近くだけとなっている。島は、リュウキュウチクという竹が生い茂っており、その竹を使った防風林も特徴。豪快な活火山の自然や野生化したクジャクの鳴き声、そしてジャンベのリズムが聞こえる島は、明るく活気が感じられる。南西諸島の中にあって、奄美でもない、沖縄でもない、屋久島・種子島でもない、独自の魅力を秘めた島だ。
硫黄島=鬼界ケ島は、鬼界カルデラというカルデラ火山の一部である。7300年前に海底火山が大噴火したもので、カルデラ火山の噴火としてはわが国では最も新しいもの。火山灰は九州や四国を覆い、縄文人が北へ大移動したきっかけと言われている。
硫黄島港と集落が外輪山に囲まれているのがよくわかる(上)

硫黄島の集落を外輪山の展望台から見下ろす(左)
硫黄島の町並み
港から神社へ向う広い道。溶岩による石積みが見られる。
硫黄島の町並み
硫黄島の町並み
港近くに商店が二軒ならんでいた

硫黄島の町並み
石の中には硫黄が混ざっていた
硫黄島の町並み
硫黄島には安徳天皇が流された伝説がある。屋敷地も天皇と家来が住んだという。
硫黄島の町並み
硫黄島の町並み
硫黄島の町並み
石垣石塀の屋敷地が広がっているが、家は建っていない。
硫黄島の町並み
古い民家はKい本瓦葺きである。
硫黄島の町並み
島のリュウキュウチクを用いた竹垣の防風林
港の近くの高台にあったオパール硅石(セラミック・ガラスの原料)の工場の跡。昭和39年に硫黄の採掘が終わった後、この工場が1995年まで稼働していた。
硫黄島港の海底で温泉が湧きだしているため、海水の塩分と化学反応して海水が赤く染まっている。
硫黄岳の直下に沸く東温泉。荒波打ち寄せる景は豪快。
島の西端にある大浦港。大変美しい場所です。湾を取り囲む断崖の地層は火山活動でできたことの証。
参考資料 リンク
三島村

参考文献