志々島 頂上まで開墾されていた農漁業で栄えた島

香川県
三豊市
詫間町
志々島




交通
宮ノ下港より粟島汽船





志々島





2015.07.04
香川県詫間港の北西5.5kmの瀬戸内海上にある標高100m余りの島。本村、宮ノ浦、横尾、北浦の4集落がある。頂上まで開墾され、良好な漁場にも恵まれて明治以降漁業も繁栄してきた。しかし、高度経済成長に伴い次第に衰退し、200戸1000人を数えた住人も昭和30年代かあ激減の一途をたどっている。最近まで花卉栽培が営まれていたようであるが、現在は行っておらず畑はほぼすべて森林へと戻っている。島名は十握剣(とつか)を納めて神霊島、また京都の紫宸殿に似て紫宸島、また西行法師が行脚の途中でこの島を見て「獅子に似たる島」として獅子島とされたといわれている。(「シマダス」参考)
志々島本村地区の町並み
集落の右手に小さな小屋群が見えるのは埋墓。近くの佐柳島と同様の両墓制がみられる。

志々島本村地区の町並み
かつては背後の山の頂上まで畑が広がっていた(上)。

本村地区の全景(左下)
志々島本村地区の町並み
志々島本村地区の町並み
本瓦葺きの立派な民家が多い
人が住まなくなっても崩れずに残っているのは造りがしっかりしているからであろうか。
志々島本村地区の町並み
利益院(寺院)から集落へ下る通り
志々島本村地区の町並み
舟板壁
志々島本村地区の町並み
家屋が密集しているがどんどん植物に覆われ始めている。
志々島江ノ浦地区
江ノ浦は現在は完全無住の集落。変形の長屋門のような建物があった。
志々島横尾地区
斜面の高いところまで集落が形成されている。森林の中に埋もれている。
志々島横尾地区
かつては山全体が開墾され畑が広がっていた。
参考資料 リンク
三豊市

参考文献